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統計から見た北本市の人口問題

北本市は、埼玉県の地域区分において、「県央地域」に分類されています。ここには、上尾市、桶川市、北本市、鴻巣市、伊奈町の4市1町が含まれています。
埼玉県地図内の4市1町
人口に関する様々な視点からの分析を、この4市1町の比較で紹介したいと思います。
参考として、県内すべての63市町村の上位5市町村のデータも紹介します。


■人口に関する基本的な数値と地域内順位(県内順位) 人口分析には、現在の基本的な指標と、時間の要素を入れた増減などの動的な数値があります。
まず、ここでは、総人口人口密度老年人口比率生産年齢人口比率年少人口比率などがあります。

  • 1 総人口
  • 北本市は、4市1町の中では、4番目の総人口、県内では34位になります。63市町村の中で市は40ありますが、40市の中の順位も34番目になります。
  • 順位市町村人口
    8上尾市225,442
    18鴻巣市117,883
    30桶川市74,186
    34北本市66,339
    42伊奈町44,787
    順位市町村人口
    1さいたま市1,286,082
    2川口市584,825
    3川越市353,190
    4越谷市341,565
    5所沢市341,079
  • (平成29年10月1日現在)資料:県統計課HP「埼玉県推計人口」
  • 2 人口密度
  • 北本市は、4市1町の中では、上尾市に次いで2番目の人口密度です。参考の上位5市からもわかるように、県南ほど人口密度が高い傾向がありますが、北本市は南の桶川市より高い人口密度です。40年前からの住宅都市政策の結果と言えます。
  • 順位市町村人口密度
    14上尾市4,953.7
    19北本市3,347.1
    23伊奈町3,028.2
    24桶川市2,926.5
    33鴻巣市1,748.0
    順位市町村人口密度
    1蕨市14,409.0
    2川口市9,449.3
    3草加市9,068.7
    4志木市8,245.9
    5戸田市7,695.4
  • (平成29年10月1日現在)資料:県統計課HP「埼玉県推計人口」
  • 3 老年人口比率
  • 老年人口は、65歳以上の人口です。老年人口比率は、これを総人口で割ったものです。一般的に老年人口に分類される方々は、給与所得などが少ないとされています。
  • 北本市は、4市1町の中では、最も高い数値になっています。
  • 順位市町村割合(%)人数(人)
    23北本市29.019,592
    29桶川市27.720,841
    33鴻巣市27.032,158
    42上尾市25.959,042
    57伊奈町22.49,953
    順位市町村割合(%)人数(人)
    1鳩山町39.65,610
    2東秩父村37.31,117
    3長瀞町35.12,581
    4皆野町34.23,448
    5小鹿野町33.84,130
  • (平成29年1月1日現在)資料:県統計課「埼玉県町(丁)字別人口調査」
  • 4 生産年齢人口比率
  • 生産年齢人口は、15歳から64歳までの人口です。
  • 4市1町においては、伊奈町、上尾市、鴻巣市、桶川市、北本市の順で、北本市が最下位ですが、桶川市と北本市の差はほぼありません。
  • 順位市町村割合(%)
    21伊奈町61.6
    24上尾市61.5
    29鴻巣市61.2
    37桶川市60.2
    40北本市59.5
    順位市町村割合(%)
    1戸田市68.9
    2和光市68.6
    3朝霞市67.0
    4蕨市66.0
    5川口市64.6
  • (平成29年1月1日現在)資料:県統計課「埼玉県町(丁)字別人口調査」
  • 5 年少人口比率
  • 年少人口は、14歳以下の人口です。つまり、幼児と義務教育の児童・生徒の合計を総人口で割ったものです。
  • 4市1町の中では、北本市が最低となっています。
  • 順位市町村割合(%)人数(人)
    2伊奈町16.07,141
    23上尾市12.628,764
    30桶川市12.19,103
    34鴻巣市11.814,042
    46北本市11.17,479
    順位市町村割合(%)人数(人)
    1滑川町16.32,979
    2伊奈町16.07,141
    3戸田市15.421,096
    4吉川市15.110,813
    5和光市14.011,422
  • (平成29年1月1日現在)資料:県統計課「埼玉県町(丁)字別人口調査」
  • 6 昼夜間人口比率
  • 夜間人口は、概ね居住している方すべてです。昼間人口は、居住者で市外へ通勤・通学で出て行かない方々と、その市町村に通勤・通学で入ってきている方々を合算した数値です。また、昼夜間人口比率は、昼間人口を夜間人口で割った数値です。
  • 順位市町村比率
    8伊奈町98.9
    43桶川市84.4
    48上尾市82.7
    57北本市80.1
    58鴻巣市79.9
    順位市町村比率
    1三芳町117.2
    2美里町104.9
    3川島町103.1
    4本庄市102.8
    5嵐山町102.5
  • (平成27年10月1日現在)資料:総務省統計局「平成27年国勢調査」


■人口に関する時間的変化の数値と地域内順位(県内順位) 人口に関する数値の中で、1年間、5年間、10年間での変化率があります。ここでは、1年間での総人口の増減率社会増減率自然増減率を紹介します。

  • 7 1年間の総人口増減
  • ここで紹介する数値は、1年間で総人口に対しての増減率がどうだったかを示すものです。北本市は、4市1町の中では、唯一マイナスになっています。
  • また、人口増減は、出生と死亡の自然増減、転入と転出の社会増減の合算から成り立っていますので、以下、それぞれの数値も確認しておきます。
  • 順位市町村増減率(人口千対)増減数(人)
    15伊奈町5.0223
    24上尾市1.0224
    25鴻巣市0.560
    26桶川市0.00
    45北本市-8.1-542
    順位市町村増減率(人口千対)増減数(人)
    1八潮市20.11,758
    2滑川町16.4304
    3吉川市12.8896
    4戸田市12.31,705
    5朝霞市11.81,615
  • (平成29年10月1日現在)資料:県統計課「埼玉県推計人口」
  • 8 1年間の社会増減率
  • 4市1町の中では、北本市だけが大きくマイナスになっています。自然増減ではマイナスの上尾市、桶川市、鴻巣市が、総人口の増減率でマイナスとならなかった理由は、この社会増減率がプラスだったためです。
  • 順位市町村増減率(人口千対)
    19伊奈町4.3
    24鴻巣市3.0
    25桶川市2.9
    28上尾市2.6
    55北本市-4.2
    順位市町村増減率(人口千対)
    1八潮市19.2
    2滑川町14.5
    3吉川市10.9
    4宮代町9.8
    5蕨市9.2
  • (平成29年10月1日現在)資料:県統計課
  • 9 1年間の自然増減率
  • 4市1町の中では、伊奈町だけが僅かにプラス、他の4市はすべてマイナスになっています。また、桶川市、北本市、鴻巣市の減少率は極めて近い数値であり、構造的な同質性がありそうです。
  • 順位市町村増減率(人口千対)
    9伊奈町1.0
    21上尾市-1.1
    25鴻巣市-2.5
    27桶川市-2.7
    34北本市-3.4
    順位市町村増減率(人口千対)
    1和光市3.9
    2戸田市3.8
    3朝霞市2.7
    4滑川町2.0
    5志木市1.8
  • (平成29年)資料:県保健医療政策課「埼玉県の人口動態概況」

自然増減率をさらに分析すると、出生率と死亡率に分解されます。

  • 10 死亡率(自然増減の内訳として)
  • 4市1町においては、伊奈町と上尾市が総人口に対しての死亡率は低く、桶川市、北本市、鴻巣市は大きな差があるとは言えません。
  • 順位市町村死亡率(人口千対)
    4伊奈町7.0
    16上尾市8.6
    27鴻巣市9.4
    29北本市9.5
    32桶川市9.7
    順位市町村死亡率(人口千対)
    1戸田市6.1
    2和光市6.2
    3朝霞市6.9
    4伊奈町7.0
    5志木市7.3
  • (平成29年)資料:県保健医療政策課「埼玉県の人口動態概況」
  • 11 出生率(自然増減の内訳として)
  • 4市1町においては、伊奈町、桶川市、鴻巣市、上尾市はほとんど大きな差はありませんが、北本市のみ、引き離されています。
  • 順位市町村出生率(人口千対)
    21伊奈町7.1
    23桶川市7.0
    27鴻巣市6.9
    29上尾市6.7
    45北本市5.5
    順位市町村出生率(人口千対)
    1和光市10.2
    2戸田市9.8
    3滑川町9.7
    4朝霞市9.6
    5志木市9.1
  • (平成29年)資料:県保健医療政策課「埼玉県の人口動態概況」
  • 驚くほど深刻な、北本市の人口問題 (全体の総括として)
  • 統計データは、各市町村のデータが出揃ってから比較することができるため、どうしても鮮度が落ちてしまいます。しかし、このような欠点はありますが、現状を把握するためには重要です。
    私たちは、人口問題は日本全体の問題であり、北本市だけの問題ではないと思っています。しかし、このリポートでお分かりのように、北本市の人口問題は、県内の市町村の中でも、地域内でも、より深刻です。
    現在の状況をもたらした根本的な原因は、50年近く前からの「まちづくり政策」にあります。北本市は、住宅都市を目指し、産業誘致に積極的ではなかったのです。
    結果として、20年前には、両隣の桶川市と鴻巣市よりも人口密度が高く、若く活力のある市になっていました。ベッドタウンとしては成功と言えます。
    皮肉なことに、この成功が、現在の急激な人口問題の原因でもあります。
    私は、この5年以上、様々な分析を行い、議会において提言も繰り返してきましたが、前政権も現政権も、立ち尽くしているのみでした。

    ご意見をお待ちしています。